妄想三原色の紹介という名の感想(一部ネタバレあり) 四月第二週 15〜21作目

十五作目 「らしさ」 作者:アードラーさん ヒロイン:橋本奈々未

 

1話〜4話までの高校時代二人の関係ってものすごくいいですよね。坂道メンバーとかじゃなくていいのでリアルで欲しいと思ってしまいました。ですがこの物語と同じように10年間同じ関係となれば変わってきますね。

そして今回の作品の表現で好きなのが"だって奈々未は明日 橋本じゃなくなる。"ってところですね。結婚するとストレート言わないところは勿論ですがこのような表現にすることで〇〇の苗字になると思っていたという気持ちを自然にまた、わかりやすく出すことができていると感じました。そして「私の横を歩く?」という言葉での最後の心の読み合い。ここでもやはり二人の思いは通じません。こう考えると人の想いってストレートに正しく伝わることなんて珍しいのかもしれません。

そして1番この作品で学べたことは妄ツイの見せ方ですよね。最後の会話を一言で1話を使って進めていくっていうところです。私は結構妄ツイを見せ方って場合によっては妄ツイの中身くらい大事なんですよね。(機会があったら詳しく話ます)この2人の何とも言えない雰囲気はこれがなければ出せなかったと思います。

 

十六作目、十七作目 「檸檬」「林檎」 作者:Nさん ヒロイン:梅澤美波

 

林檎は檸檬の続編なので同時に紹介させていただきます。

〇〇の中でレモンに関連ずけられた記憶、それは美波のこと。勿論、美波の親がレモンを育てていた?ということもあるだろうけど、どちらかと言うとレモンの甘味、酸味、そして少しの苦味を美波との恋に重ねているのだろうと思いました。そしてわざとなのかは分かりませんが素直って言葉を使っていないのが目に留まりました。

そして情景描写が少なく感じました。通常の場合これはマイナスになることが多いのですが今回の作品のような人の心情の事細かにかつ鮮明に書いている作品だとややこしくなりやすく、別になくなても成立するので書かなくていいんですよね。いやむしろ書かない方が読み手が理解しやすいのでいいのかもしれません。そして美波の婚約者を出さないのも先述したのと同じ理由で出さないのが良かったと思いました。

 

十八作目 「リフレイン」 作者:Stellaさん ヒロイン:石森虹花

 

虹花がただ単に好きという気持ちに正直になれないだけでなく相手が同期という劣等感を加え大人の難しい感情や想いを上手く描いていた。そして酔った勢いで「抱いて」と言ってしまう虹花。まぁそこは虹花らしくないと感じたが本人も分かっているらしいのでそこは置いといて、そこからの二人の会話は言葉に表しにくいが圧倒された。文章が秀逸と言うより展開の力というのが正しいかもしれない。でも少し冷静に考えると、この最後のシーンは今までこの作品に感じていたリアル感が欠けていたかもしれない。

最後、少し批判的になってしまったが硬派な分が好きな人にはオススメですね

 

十九作目 「ゆいちゃんへ」 作者:ラ・フランスさん  ヒロイン:ゆいちゃんず

 

"もったいない"そう強く言いたくなる作品でした。ここから少し批判のようなことをしてしまいますがどうかお許しください。そしてこれは私の一意見ということを忘れずに...

由依と付き合っている〇〇は佑唯のことが忘れられない。この設定はものすごくいいと思いました。しかしその設定を活かしきれてないんですよね。まず一つ目は〇〇が佑唯のことが好きなのは分かっても由依のことを好きってことが伝わってこないところです。佑唯は料理が苦手で由依は料理が得意。この対比はいいと思うのですがそれならば佑唯と由依での好きという気持ちの違いなどを出すと良かったのかもしれません。例えば佑唯好きは若い頃なんでも出来ると思っていて明るい未来を想像しながら元気な恋で今の自分には疲れてしまうかもしれず、由依との恋は自分には何かを変えられるような大きな力はないという現実を知った自分が堅実に選んでいった相手でみたいな感じで、〇〇の状況を彼女に投影してみたりすると良かったかと思いました。あとこのままだと単純に由依が可愛そうですよね。あと付け足すと対比という面では回想などを出すのもいいと思いました。

二つ目はなぜ〇〇が手紙を見るに至ったのかがわからない点です。ここは使わないともったいないところです。そして妄ツイって結構矛盾をなくしていく作業でもあるので謎の行動があると気になってしまうんですすよね。まぁ私の場合ですがこんな言葉をシーンに加えたり、こんなシーンがあったらなというのをピックアップしてみました。っていうのやろうとも思ったんですけど長くなりそうですし、本人さんの許可無く、変えるのは流石に失礼なんでやめときます。本人さんからなにかしらの形で許可が得られれば書いてみたいと思います。ラ・フランスさん良かったらDMください。

 

二十作目 「題名なし」 作者:のぎのぼさん ヒロイン:白石麻衣

 

ここまでこんなにもストレートな作品がなかったせいかこの王道感、ものすごい安心しました。ひたすらストレートに王道なのであまり書くことはありませんが感想書かせて頂きます。

まず思ったことは麻衣を可愛く書くのが上手いなってことです。なんか読んでてニヤニヤしちゃいましたよね。そしてストレートな王道って書くの難しいんですよ。何故かといえばストレートな王道な分、作品の質が求められるんですよね。分かりにくいですが本当こういう部分でもいい作品です

 

二十一作目 「アラウンドサーティー」 作者:レオ

 

まずリアルな女性の価値観と理佐のキャラクターがよく合っていてすんなりと作品に入ることが出来ました。そして理佐の心を陰ながらに支えている〇〇がとてつもなくかっこよく見えましたよね。ここからどうやって理佐は想いを伝えるのだろう?と考えを巡らせようとした瞬間、ストーリーは全く別の方向へと進みました。そう〇〇が過労で倒れたという連絡が来たのです。そしてかっこいいという言葉が合うのか分かりませんが理佐の養う宣言からの「家族になるのは...嫌?」と聞いてきます。素直に好きって気持ちは言ってませんが理佐の〇〇を愛する気持ちを知るには十分すぎるセリフの数々ですよね。

そして最後に書かれた数年後の微笑ましい日常が直前の過労で倒れるって言う話と緩急がついていて流石レオさんって思っちゃいましたね。理佐と〇〇の最後の会話なんか好きです

 

ってことで今回も一旦ここで区切ります。続きはまた...

 

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